能登獅子
市内の多くの地域で伝わるのが「能登獅子」です。獅子カシラは、越中獅子や加賀獅子に比べると小型ですが、どれをとっても同じものがなく、それぞれに表情豊かで、地区ごとにバラエティがあります。
獅子の胴体には、4人程度の「カヤ」が入り、百足獅子の形態をとります。獅子と対峙するのは「天狗」で、ベッサイなどのオドケが出る地域もあります。
舞いの種類は、大きく分けて2系統が見られ、富永地区や邑知地区を中心に流暢なお囃子にあわせてゆったりと舞う系統と、カネ・太鼓・笛によるリズミカルなお囃子で活発に舞う系統があります。
踊りの演目も、キョウブリ(京振り)やホウダツ・サッサイなど、共通するものもありますが、細かく見ると、地区ごとに違いがあります。演目によっても舞う場面やルールがあり、最後に「獅子殺し」を行う地域とそうでない地域が見られます。